クレマチスは植え付け時に深植えするとメリットが多いです。
1節程地中に埋めます
面倒なら普通に植えても構いません。
~植え付け手順~
購入したクレマチスの株です
このような状態で植えつける人が多いと思います。
地植えの説明ですが、鉢植えでも基本は同じです
鉢がすっぽり隠れるまで穴を掘りましょう。それよりもう10㎝は深く掘っておいた方が元気になります。
鉢をとり、根の状態を確認します。
黒い根があればとりましょう。
またネコブセンチュウに感染していないかチェックします。
この苗はいい根ですね。色もいいですし、元気です。
ネコブセンチュウは少しいたので小さなこぶをとりました。
下の写真を見ていったらわかるのですが、私は深植えするときは上に土をかぶせて深植えします。
だから、この写真では鉢に植わっていた土のレベルと植え付けの土地の土のレベルを同じにしています。
地上部から次の節が離れている場合は、深植えしません。
土をかぶせていきます。
つるがでている部位の土の色が濃いのがわかるでしょうか。
もともとの鉢の土のレベルです。
上の状態から少し土をかぶせていき、節をひとつ地中に埋まるように盛り上げます。
これで完成です。
一つ上の写真と見比べてみてください。緑のビニールタイの一をみたら節が一つ埋まっていることが分かると思います。
・節から新しいツルがでるので、地中の節が多いと株立ちしやすい
・地中のツルからも根が出る品種もあるので、地中にあるツルが長ければ根張りがよくなる。
・立枯れ病で枯れたときに健康な節が地中にあると復活する可能性が上がる
1.深深植えはしないように!
購入した苗は鉢増しする際にすでに深植えになっている場合が多いです。その場合は深植えはしなくてもいいです。
それ以上に深植えしたら深深植え(ふかふか植え)になりデメリットが強くなってきます。
(写真:上の黒いビニールポットに下の苗が入っていました。植え替えて間もない状態で販売しているため、上の方の土がぼろぼろ崩れて半分なくなりました。写真では分かりにくいかもしれませんが、ナーセリーで植え替えの時にすでに深植えされて節が埋まっています)
表面の土がしっかり固まっている苗は深植えしても大丈夫ですが、ぼろぼろ崩れる場合は、植え替えてあまり時間が経過していないので深深植えにならないように注意してください。
経験上、深深植えをした場合、立枯れ病が発生しやすいと感じています。
クレマチス専門農家で購入した苗の場合はほとんどの場合、深植えした状態で販売しているため、購入後に無理に深植えする必要はないと思います。
2.若いつるはあまり埋めない方がいいです
クレマチスは前年以前のつるは色が茶色~黒色をしています。
今年伸びた若いつるは緑色をしています。
若い緑色のツルを地中深くに植えないようにしましょう。
つまり、休眠期よりあと(4月以降)では深植えしにくくなるということです。
その場合は深植えせず普通に植えた方がいいと考えます。
地植えの場合は理想は50㎝ほどの深さの穴を掘りましょう。
造成地などの場合で20㎝くらいしか掘れない場合は鉢管理の方がいいかもしれないです。
クレマチスの根は横にも伸びますが、下に下に伸びていく傾向があります。
私の庭のは全て造成地になっており、本来住宅を建てることができるようになっています。
ローラーで転圧しているため、土壌が非常に硬く、砂利や粘土などになっています。
スコップでは勿論掘ることが出来ないため、ドリルで掘っています
写真のように真砂土が10-15㎝上にありますが、その下層は非常に硬い砂利や粘土という構造になっています。
ハンマードリルでないと掘られません。
固い場所は2-3cm掘るだけで5分くらいかかります。重労働です。。。
これはしてもしなくてもいいです。
根の状態を観察し、ネコブセンチュウに感染している根を除去します
根が鉢を回りすぎ、ガチガチになっている場合も根がほぐれて植え替え後の根張りがよくなります
観察の方法は、鉢から土の塊をだし、ホースのシャワーモードで周囲の土をとります
次に、ストレートモードで中の方の根についた土を除去します。
私はこの時点で立枯れ病が発見できたらその部分を除去します。
立枯れ病の感染状態がわからない場合はそのまま植えつけましょう。
私は医師なので病気の発見は得意です(笑)普通は正常か異常かはわからないと思います。(明らかにおかしければわかると思いますが。。。)
写真はネコブセンチュウに感染している根です。(根がボコボコ膨れているところにセンチュウがいます)
ここまで感染していたらかわいそうですが廃棄かな。。。
残していると他の苗にも感染が広がるので。
感染状態が軽ければ手で膨れている根をとり、植えつけたらいいと思います。