クレマチス 剪定方法

クレマチス 剪定方法

クレマチスの剪定方法

当サイトのクレマチスの剪定方法は、RHS(Royal Horticultural Society、英国王立協会)の剪定方法に準じて掲載しています
辞典の剪定の項目にグループ1,2,3と書いています。
剪定のグループ分けは世界標準の方法です。
(当サイトでは新旧枝咲きなど、花の咲き方で剪定場所をきめる方法は混乱のもとなため推奨していません。理由はこのページの下の方に書いています)

 

基本的にグループ1は剪定なし、グループ2は迷ったら剪定しなくてもいいです。
グループ3は強めの剪定です。
忙しい人は年1回2月の剪定だけでも構いません。
あまり難しく考えずに、グループ3以外は剪定なしでもOKです。

 

成熟した株の剪定

グループ1 (無剪定 No Pruning)


花を取り除く以外は、定期的な剪定は必要なし

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グループ2 (弱剪定 Light Pruning)


(図:晩冬~2月の剪定の例)

 

晩冬~2月
つるを上から下に確認して、大きな芽のペアの上でつるを剪定
(分からないなら剪定なしでもOK)
枯れた、または弱いつるを取り除く
グループ2の2月の剪定の実際

 

花後:花の下の大きな芽のあるつるの上で剪定
芽が分からないならその年伸びたつるの半分を剪定
(剪定なしでもOKですが、2番花は咲きにくいです)
(花後剪定をするなら花が終わればすぐにしてください)

 

 

グループ2の剪定の目的

2月の剪定:枯れたつるを整理するため(迷ったら切らなくても構いません)

 

花後の剪定:2番花を咲きやすくさせるため

 

 

 

 

グループ3 (強剪定 Hard Pruning)


(図:晩冬~2月の剪定の例)

 

晩冬~2月つるを下から確認して、一番下のペアの芽を残し、その上のつるを剪定
分からないなら地上部から30cmのところでを剪定

 

花後:2番花を楽しむなら株全体の半分くらいの場所か、地上部から30cmのところでつるを剪定
剪定なしでも構いません(寒冷地は花後剪定はしない方がいいです)

 

 

グループ3の剪定の目的

2月の剪定:目線で咲かせるようにするため
(2月に強剪定しないと3mくらいのところでちょっと咲くような状態になってしまいます)
花後の剪定:2番花を咲きやすくさせるため

 

 

1年生株(若い株)の剪定

・1年生株の場合、植え付けた次の年の春前に 地面から約 30 cmくらいの強い一対の芽を確認し、その上で剪定が必要
(2年生以降の場合は上のグループごとの剪定を参照)
➡何故そうするか?
これをしないと、株が弱くなり株立ちしにくくなる。
高いところでちょろっと花が咲く株になってしまう。
英国王立協会サイトから引用

 

 

(参考1)
グループ1:モンタナ系、アトラゲネ系、アーマンディ系、フォステリー系、シルホサ系など

 

グループ2:多くの早咲き大輪系、遅咲き大輪系の一部、フロリダ系の約半数

 

グループ3:ビチセラ系、テキセンシス系、ヴィオルナ系、インテグリフォリア系、フロリダ系の約半数、多くの遅咲き大輪系、早咲き大輪系の一部

 

(参考2)
日本では旧枝咲き、新旧枝き、新枝咲きという花の付き方で剪定場所を推定する複雑な方法が標準みたいですが、マニアならまだしも、初めてクレマチスを育てる人には分かりにくいです。

 

新旧枝咲きの60%が弱剪定で、残りの40%が強剪定です。よって、そのクレマチスが新旧枝咲きということがわかっても、剪定場所は分からないということになります。
日本以外の国でこの花の咲き方の分類で剪定を推定している国はあるのでしょうか。。。
昔のi modeを思いだします、ガラパゴスですね。