クレマチスの土づくり

クレマチスの土づくり

クレマチスの土作り


クレマチス 早咲き大輪系アンドロメダ

 

クレマチス植え付けの用土

~地植え編~
・市販の培養土(クレマチス用が一番良い)
・自分で作る場合:赤玉(中粒)7割 腐葉土2割 バークたい肥1割
元肥:油粕少量を土に配合(鶏ふんの方がいい) 固形肥料を少量、根より下の部位に入れる
有機石灰や苦土石灰を適量

 

めんどうなら市販の培養土がいいと思います。
土の値段は値段通りです。高価なものの方が質もいいです。
お財布と相談してください。

 

クレマチスの場合、固形肥料はマグァンプK大粒(2年もつ)をお勧めします。
マグァンプの肥料成分は、根から出る根酸に反応して溶け出すため、窒素過多になりにくいためです。

 

 

クレマチス庭植え用土のポイント

・腐葉土は完熟腐葉土のほうがいい
・水持ちより水はけを重視
・コンクリートやブロックの近くでなければ有機石灰を少量
・苗の近くに化学肥料を入れすぎない(立枯れ病の原因である糸状菌が活動が活性化する可能性があるため)
・株本にマルチング(バークチップやウッドチップ、下草植栽など)をした方がいい(暑さ・乾燥・病気対策)

 

~鉢植え編~
・市販のクレマチス用土
・自分で作る場合:赤玉(中粒小粒半々)7割 腐葉土2割 バークたい肥1割
元肥:油粕少量を土に配合 固形肥料を少量、根より下の部位に入れる
有機石灰や苦土石灰を適量

 

鉢植えの場合は、もともと地植えより水はけがいいため、水持ちを優先します
また、鉢は素焼き>>テラコッタ>プラスチックとなっており、素焼きが一番いいです
素焼きが一番空気を通しやすいので、通気性が向上します
また、テラコッタ鉢などで、鉢底の穴が非常に小さい鉢がありますが、あまりよくないです。水はけが悪くなり、鉢の最大の利点がなくなります。

 

 

クレマチス庭植え用土のポイント

・腐葉土は完熟腐葉土のほうがいい
・苗の近くに化学肥料を入れすぎない(立枯れ病の原因である糸状菌が活動が活性化する可能性があるため)
・鉢の色は黒はやめたほうがいい。(夏に土温度が上昇しすぎるため)グレー・茶色・白がベター。
・株本にマルチング(バークチップやウッドチップ、下草植栽など)をした方がいい(暑さ・乾燥・病気対策)

 

 

参考 カザグルマは湿地帯に自生だが。。。

大輪系の原種カザグルマの自生地は湿地帯が多いですが、必ずしもクレマチスは加湿を好むわけではないようです。
湿地帯には他のつる性植物の競争相手が少ないためそこで生育していると考えられます。(追いやられている状態)
仕方なくそこで自生している感じです

 

本来はジメジメした場所よりも、水はけがいい土地を好むようです
また、ビチセラ系の原種であるビチセラはイタリア自生のクレマチスで日本ではありません。
特にアメリカが原種のテキセンシス系やヴィオルナ系は水はけがいい場所を好みます

 

 

私のクレマチス用土

上記の土で問題ないと思いますが、私が作っている土の組成も載せておきます。
クレマチスの大敵立枯れ病予防を重点に土づくりをしています。
クレマチスは地植えしています。

 

地植え用:赤玉中粒7割、バークたい肥1割、バーミキュライト1割、軽石1割、有機石灰(もしくは苦土石灰)、油かす少々
もみ殻があればもみ殻追加(割合はだいたいの目分量です。結構適当です)

 

 

水はけを重視して土を作っています
腐葉土は入れません、軽石やバーミキュライトで水はけを調整します
固形肥料は元肥として入れません。
植えつけた土の周囲に固形肥料を載せておきます

 

 

通常と違うことは、水はけをよくすることに重点をおいていることと、腐葉土を使用していないことです。
腐葉土の代わりにバーミキュライトや軽石やもみ殻を入れています。
完熟腐葉土があればいいのですが、近くのホームセンターで売っていないのでこうしています。
軽石は鉢底の石を使用しています。

 

クレマチスは肥料好きですが、私はマグァンプK以外の固形肥料は最初の土づくりには使用しません。有機肥料は油粕少量です。
理由は、土壌中の窒素濃度をあまり上げたくないことと、枯れたときに肥料枯れの可能性を除外したいからです。
土壌中の窒素濃度上昇で糸状菌繁殖を助長してしまう恐れがあるため、肥料はハイポネックスなどの液肥で行っています。
マグァンプの肥料成分は根から出る根酸に反応して溶け出すため、土の窒素濃度過多になりにくいと考えています。

 

鉢植え:基本的には上記を変わりませんが、赤玉土を中粒半分、小粒半分にします