本や他のサイトにはいいことばかり書いてありますので、欠点も書いておきます
その欠点を補って余りある魅力を持っているのも事実ですが、育てる前に欠点を分かったうえで育てた方がいいと思います
私が考える限りの欠点を列挙します
これは育てる人の懐具合によりますので、人それぞれだと思いますが、一般的な宿根草よりは高価だと思います。
しっかりした2年生苗(4号鉢くらい)では1500-2000円くらいでしょうか
開花株なら3000円-5000円(5-6号鉢)するものもあったりします。
壺型のクレマチスヴィオルナ系などは挿し木増殖が難しいため、2年生苗でも2500円ほどします。
10年楽しめたら安いですが、1年で枯れたら高いですね。
バラよりは安いと思います。
(※)1年生:1月1日を1回迎えた苗 2年生:1月1日を2回迎えた苗
これはクレマチスを育てるときの宿命といっても過言ではない病気です
一般的には病害虫には強いのですが、立枯れ病にはなります
経験したことがある方は分かると思いますが、かなりショックを受けます
花が咲く瞬間や花が開いた翌日などに急にしおれます
人間で言えば突然死のようなものです
そうなったらもう何をやってもそのつるは治りません。あきらめて株の根元で切り、新しいつるが伸びてくるのを待つのみです。株立ちしておりそれ以外のつるが元気なら問題ないです。
植え付け時に深植えして元気な節が地中に残っていればまた新たにつるが出てくることもあります。
この病気がなかったらもっといい植物だと思うんですが。
立枯れ病に関してはデータを系統ごとにまとめているので、後日データの詳細や私なりの予防方法を説明する予定です。
遅咲き大輪系マズリー(薄紫八重)が立枯れた写真
開花2日目の写真
奥の花の方が分かりやすいですね 手前の花もこの後すぐにしおれていきます
いつもショックなので開花時の立枯れ病の写真があまりありません。。。
開花してすぐの状態や、つぼみから開花直前の状態でが立枯れたら特に悲しいです。
一期咲きならば1年花を待ってもうすぐという状態で突然枯れますからね。
クレマチスに剪定はつきものです。
きれいに咲かせるため、丈夫な株を作るために必要です。
当サイトの剪定方法はシンプルです。
バラやクレマチスなどのイングリッシュガーデンのメッカであるイギリスの英国王立協会の剪定方法に準じています
世界標準の剪定方法です。
クレマチスを剪定でグループ1(剪定なし),2(弱剪定),3(強剪定)と分け、2月に切るだけです。(花後剪定するなら年2回)
日本では旧枝咲きや新旧枝咲き、新枝咲きなどから剪定方法を推定する方法が一般的です。
個人的に旧枝咲き・新旧枝咲きなどの分類は花のつき方の分類ですので、それで剪定方法を決めるのは難しく、混乱のもとになると思います。
何故なら、フロリダ系はほぼ新旧枝咲きなんですが、弱剪定が半数、強剪定が半数あります。
例えば
フロリダ系白万重は新旧枝咲きで強剪定(グループ3)
フロリダ系水面の妖精は新旧枝咲きで弱剪定(グループ2)
どうです?
新旧枝咲きと分かったところで剪定場所は分からないです。
それなら初めから白万重はグループ3の強剪定、水面の妖精はグループ2の弱剪定とだけ分かっておけばいいことになります。
また、アーマンディ系やアトラゲネ系、早咲き大輪系のほとんどが旧枝咲きです。
しかし、アーマンディ系・アトラゲネ系は花後剪定しないグループ1です。
一方、早咲き大輪系は花後剪定してもいいグループ2です。
つまり、旧枝咲きと分かったところで花後剪定した方がいいかはわからないということです。
このウェブサイトでは収載している全ての品種の剪定グループを書いていますので、クレマチス辞典で検索してください。
グループ2の場合、上の方で咲かせたいならあまり切らないようにし、下の方から咲かせたいなら株の半分くらいの場所で剪定です。
私はクレマチスの苗の名札に②とか③とかつけて剪定の場所を名札をみて確認しています。
あと、剪定が面倒な人は年に1回2月に剪定するだけでもいいです
返り咲きなどはしにくくなり、夏の葉枯れが目立ちますが、春には目いっぱいきれいな花を咲かせてくれますよ。
旧枝咲き、新旧枝咲き、新枝咲きは花の付き方の分類で、剪定をするときの分類ではありません。
このあたりが日本の園芸ファンを混乱させている原因なのでしょうね。
医学でもそういうの色々ありますから。日本だけ変な分類していることが。
大輪系では日当たりが良すぎると夏に葉枯れします。
グループ3の品種も1番花のあとに強剪定しないと根元が葉焼けして茶色くなります。
8月には結構葉焼けして茶色くなります。
下のようになると見た目が悪いですよね。
ほっといても構わないのですが、見た目が悪いので、葉を取ります。
気にならなければそのままにしておいても構いません
早咲き大輪系なら8月中旬から9月中旬ごろにまた葉が出てくることが多いです。
葉枯れのまま次の春まで芽が出ないこともあります。
秋に葉がでなくてつるだけになっても次の春まで気長に待ってください。
春に芽が出てこないと枯れています。
枯れているか生きているか確認したい場合は、ツルの本管を切ってください。
中が緑なら生きていますし、茶色なら枯れています。